ビオトープ製作例(庭用簡易版)2002年

 ガラス瓶リサイクル製品発泡ガラスを濾材に使用した庭先ビオトープ。発泡した気泡に微生物が活着しやすいので水の濾過によい。また軽量(比重0.4〜0.7:更に重くすることも可)な為に、ベランダでのビオトープ作成素材に最適。濾材のみならずビオトープ構築用の骨材として使える。

 今回は、ホームセンターで売っている瓢箪型のプラスティック池を大小二つ組み合わせて作ってみた。広いベランダならこのままのタイプでも、また、もう少し小さいタイプの瓢箪池を使用すれば、通常のベランダにも置ける。勿論、セメントなどをかき混ぜるプラスティックの船や、形の変わったプランターなどを使用しても良い。
 引っ越しの際も分解、資材の再利用が簡便であることを目的としたものが、この庭用簡易版のビオトープである。上手くデザインをすれば、ベランダでも同様の手法で、水換えや掃除の手間を限りなく省くことのできる循環型生物圏のビオトープ及び、ビオトープもどき(^-^;; が構築可能。

 濾材や鉢底用の石で天然物が出回っているが、全て山を切り崩して街に持ってきているものである。そういうことに気づき、心痛める方(草木や水生生物を愛でる方は皆そうでしょう)は、ガラス瓶のリサイクル製品である発泡ガラスを使いましょう。

 


瓢箪型プラスティック池を二つ使った二段式。まだ、周りが仕上がっていない時。手前の石の右側、苔の横の水路は、雨が降ったときの為のオーバーフロー用導水路。水が多いときはメダカがこちらまで出張してくる。
上の段。こちらは生物は飼育しないプランクトンなどの微生物生育圏。近所の人から、「水の音がいいですね。」と言われる。
結局、水苔対策の為にカワニナ様、タニシ君、エビさんに仕事を依頼した。上出来!

 

下の段。陸地の下には、発泡ガラス他、色々入っている。
この段に、ウォータポンプが設置されており、上段に水を落としている。ウォータポンプのスクリューの回転により、微生物が死んでしまうために2段目を緩衝地帯とする意図がある。

底には、砂利と砂、水を綺麗にする遠赤外線を出す特殊な鉱石を焼き込んだ発泡ガラス、また秩父古層のミネラルを豊富に含んだ鉱石などが入っている。

発泡ガラスの大きなブロックを陸地の壁としてある。

 

 

周りは、どの様に作っていくか思案中。単に土を盛り、岩を置いただけでは能がないので試行錯誤する予定。また、ベランダ等に作る場合には、軽い材の方が良いため。

発泡ガラス、軽量骨材の大きめのブロックを積み上げ、細かいものを撒いた状態。
ここから土を入れて固め、植物を植えても良い。発泡ガラスの色は、もう少し濃く出来る。

 

 現状は此処まで。まだ、上段から下段への水が落ちたところで、石の周りに水が回ってしまい水が減る(水面が1日1cm下がる)原因となっているので、水の落ち口の処を設計変更し、周りに水が回って減らない様に処理を行う必要がある。
 現状その様な点があるので、まだ改良の余地有り。その為に今後水の入れ替えの可能性が大きいので(内部の構造作りに使ったセメントのあく抜きの意味もあり)、まだ生物は入れていない(10月になって、下記の山口氏よりカワニナを頂いた。その後、寒いのにもかかわらず産卵した様で、小さいカワニナを発見)。
 予定では黒メダカとアカハライモリ(2匹を友人から分けて貰う予定)、エビを入れるつもりなのだが。。。イモリの食欲がビオトープの圏内だけで満たされるのでは困るのだ。外から来る昆虫が果たしてアカハライモリの食料となるかどうかが鍵なのだけれど、、、どうでしょうか。尤も、網も何もないのでアカハライモリが脱走するという話もあるが、居心地が良くてエサがタップリと有れば、また戻ってくるだろうと。ただ、友人によれば、アカハライモリは強い毒性を持っているので、近所の猫が食べてしまった日には、それは大変。。。御陀仏だそうだ。不味いですよね、うちに来た猫ちゃんがバッタリ逝ってしまったら。。。
 尚、雨が降ったときのオーバーフローは、上の写真の左手前の苔の生えているところに左の方に排水孔があり、それでも賄いきれないほどの雨量の時には、写真一番左の部分、砂利の左端に7mm程度の孔が8つほど開いているので、そこから水が流れ出る様になっている。
 因みに、10月1日の大型台風が通過時には、上段は全く濁らなかったが、下段は強い雨によって陸地部の土が流出したためか、大分濁ってしまった。しかし、翌2日には再度澄んだ状態に戻った。この日、10月2日夕方に、phメータで計測したところ、水温23.5度で、ph7.48程度であった。当地の水道水は、水温22度ph7.38程度。また後日、水を入れ替えるときに正確に計りたいと思う。

 当ビオトープは、基本設計と資材調達はサイト管理者。デザイン及びコーディネイト・製作は、ビオトープ及び苔の研究家であるG・青木氏。製作実作業は青木氏と共に、フィリピンの自然の復旧援助をしているNGO熱帯農林技術開発協会TAFTの理事の熱海氏とサイト管理者の両名が担当。製作管理アドバイザは水浄化のエキスパート、元水族館員でダイバーの山口氏。山口氏は水処理を業務とする会社(有)翆水の社長。植物、微生物、昆虫、魚などがつくる循環型の生物生息空間であるビオトープ保全から、水族館などの大型施設の水処理まで請け負う。他に“横浜ほたるの会”のWebサイトを立ち上げて啓蒙活動に勤しむ。
以上の発泡ガラス推進協議会メンバーによって作られた。

 

その後、蛍がやってきた。それでこそビオトープと言えるのだが、この蛍は空を飛ばない。(^-^;; 
現状のものは廉価版タイプなので、各LEDがランダムに点灯するタイプではないために些か風情に欠ける。
何れは、本物の蛍の様にてんでんバラバラに明滅するタイプを導入するが、もうすぐ冬になりそうだ。
冬に蛍を飛ばしたろかいなぁ。。。あれっ!と近所の人の喜ぶ顔が目に浮かぶ。(^-^)
さて、ゲンジボタルのエサであるカワニナは水中に居るが、蛍はLEDなので食うのは電気だけ。カワニナ様ご安泰・・・
16/10/2002記

先にLED蛍をご紹介したので、こちらは本物の蛍。平家蛍である。
但し、幼虫。前記の水質浄化の専門会社(有)翆水の社長、山口氏が飼っているもの。
可愛いですねえ。(^-^;;  23/10/2002記

 

 暫定的にはこんな感じに仕上がっている。結局、拾ってきた流木に、石と発泡ガラスを組み合わせて周辺を作った。今回の庭先ビオトープのコンセプトは、水換えや掃除をしなくても良いのは基本的なものとして、造作を固定的なものでなく、組み立ても分解も容易なものというものであった。何故なら、ここは借家なので、引っ越すことになった場合には元通りにすることを条件にこのビオトープを作ったからである。ベランダであれば、流木や石の代わりにプランターや鉢植えを周りに置いて雰囲気を出せば良いであろう。組み立て、変更、分解が、楽しみ程度の手間で出来るのが目的だ。
 その為、石や流木を外してしまえば、瓢箪型のプラスティック池の水を抜いて中の資材を出すだけで全体の移動が可能。砂利は再利用が可能であるし、植生や苔は、そのまま外して移動すれば良いであろう。発泡ガラスややしがら炭は、また再利用しても良いし、場合によっては、土に戻せば土壌改良にもなる。ベランダの鉢植えの基盤材にもなるので処分に困ることもない。現在、ちょっと見た目がゴチャゴチャしているが、これで草花を周りや発泡ガラスの上に植えて、空いているところに苔をもう少し増やせば、見た目もスッキリとして落ち着く予定。

 現在水の中は、川から採ってきたカワニナ、タニシ、ヌマエビ、それから泣く泣くホームセンタでお金を出して買ったヒメダカが入っている。なんで泣く泣くかというと、川に採りに行ったものの、魚影はあるが状況が悪くて網の中に入ってくれなかったからだ。しかしながらボウフラがかなり湧いてきていたので、時間的な都合から余分な出費を我慢してしまった。
 お陰でボウフラの姿は消えたし、プラスティック池の周りに出てくる水苔は、カワニナ様、タニシ君、エビさんのお陰で綺麗なもんである。水も回しているので、いつも澄んだまま。落ち口の周りの苔やプラスティック池の中の植生の横の苔にも適当に水が浸みている。発泡ガラス発泡ガラスに乗せた苔はしっかりと活着済み。苔も、植生更新をしているのか、最初のものとは違うものも出てきている。蒸散する湿気で、苔の水分補給が出来ているのだろう。それから水の中には水草も適当に入っていて生物たちの拠り所となっている。エビさんは夜か雨の時以外は滅多に姿を見られないが、他の連中は何時も元気だ。
 近くの川では、他にもヌマチチブ(ダボハゼ:ハゼの仲間の獰猛どん欲な奴)や他のハゼ類、泥鰌なども捕れたりしているが、この瓢箪プラスティック池の中に入れてしまうと食物連鎖が崩れるので、入れるのは手間の掛からない平和な仲間だけに絞っている。
 プラスティック池の中の寄せ植えの下は、土も入っているが、そのまた下は、発泡ガラスの細かいものとやしがら炭が入っていて、その間を水が流れているの為に、発泡ガラスが水分を上まで吸い上げ、植物の根まで届いている。その為に水遣りの手間が要らないのと同時に、水の濾過にもなっているはず。

 トンボは今のところ来ないが、蜂や蝶はやってくる。鳥は朝早くやってきている様で、上の段の浅い方のプラスティック池に入れたメダカの数がかなり減っていて、残っている奴は妙に警戒心の強い奴1匹だけ。

 

 その後の画像。2年後、3年後である。

 作ってから2年経った夏。砥草が勢力を拡大。それから植えた覚えがないのだが、ガマの穂が出てきた。また、水の上に木の枝が沢山覆っているのは、夏の日射しが強く当たり珪藻類が増えてしまうための対策。

 こちらは3年目の夏。水草にクレソン、ガマの穂が増えまくっている。2段目に水を回すと何処かで減っていってしまうために現在は1段目のみ。水中ポンプで水を噴き出しているだけだが、相変わらず水は綺麗。

 

 3年後の水の中。3年近く前に入れたヒメダカが3尾。今年生まれた子供が1尾。あとはドジョウが入る。ドジョウも小さいのが見えたので子供も生まれたのかも知れない。他にはヌマエビさんも子供らしき小さいのが何匹も見えた。この間の冬は電気代ケチってヒーターを入れなかったのに越冬できたようだ。水草類が増えたので隠れる所が沢山出来たからかも知れない。此のビオトープは北側にあるので、冬場は日当たりがあまり良くないのが難点なのである。その様なわけで、カワニナさんはその寒さに耐えかねて全滅したようだ。ゴメン!

 他にこのビオトープ近辺にはガマガエルが出没。この間はガマの子も居た。それからアオダイショウも居るんだよね。去年はこの水の中を泳いでいたし。。。それから他には蜂がよく水を飲みに来たりしていて、色々な昆虫類もやってくる。一昨年入れたヤゴも去年成虫になったようで抜け殻だけ残っていた。
 さて、今朝観たら、生まれたてのメダカの子が二尾見えた。親が追い回したら凄いスピードで瞬間移動。あんな小さいのにそんな力があるんだね。なんとか生き残って欲しい。水が蒸発した分を水道から足しているんだが、あまりタップリと入れると水草の上に自由遊泳区間が多くなるので、それら微少な生き物にとっては危険な環境になってしまう。水草が沢山あれば微少な生き物が逃げ込みやすいので、あまり掃除してしまうのも不味いみたいだ。4/8/2005記


 友人がくれたアカハライモリ3匹は、まだこちらのビオトープにはデビューしておらず、家の中の水槽で、エビさん、カワニナ様、川虫のピンチョロ(ひらた)と共に仲良く暮らしている。彼らは、全員動きがノンビリしているし(ピンチョロは速いが)、それでもってみんな愛嬌のある動きをするので観ていて飽きない。発泡ガラスをほっぽりこんで、水中ポンプも投げ込み、ウィローモスを入れてあるだけの簡単に造作の水槽だが水も綺麗なままだし、エサもたまにやるだけで手間いらずで楽しんでいる。もうすぐ、居心地の良いテラリウムを作ってあげるので、そうしたらそちらにお引っ越しの予定だ。発泡ガラスは、テラリウムを作るときの骨材として、軽量で水揚げも良く、大きいままなら擬岩材としても良いし、砕いたものは植生の基盤材としても良い。勿論、使い方によっては濾材にもなるのでテラリウム用としては良い材料になるだろう。28/4/2003記

 

 

 

 

水槽の中のイモリ君。
その上方でウィローモスに乗っているのがエビさん。
外のビオトープの中のエビさんは、昼間はあまり動かないが、こちら水槽の中のエビさんは時間帯はあまり関係ない様だ。

時々、マグロの赤身やイサキの刺身、それから焼き魚などを小さく刻んで上げるが、全部無くなるまで何日も掛かることがある。それでも数日の内に綺麗に無くなっている。お刺身はエビさんやカワニナ様も好物だ。

 


イモリ君:エサを滅多にくれない癖に、何か用〜! 腹減るから威かさないでくれえ...
わたし:だって、イモリ君を連れてきた友達が、「こいつら生命力有るからものぐさな
アンタでも飼えるよ。」って言って居たんだも〜ん。はい、こっち向いてチーズ・・・

おお、なんじゃあ...眩しいなあ
強い光は眼に悪いじゃあないか.. (`_' #
それ、水草の中にダッシュだ!

デジカメのフラッシュを嫌い、水草の中へと思いっ切り逃げるが、
シャッターの作動の遅いデジカメでも、その動きが撮れる程に
イモリ君の動きはゆったりとしている。
平和だね。。。

 

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